* Qは質問、Aは回答です。
* 回答は、署名付き以外は、全て、小児科医・毛利子来が、自分の考えに基づいて、書いたものです。
ですから、絶対視しないで、他の考え方も参考にしながら、最終的には、ご自分で判断してくださることを望みます。
インフルエンザと「かぜ」とは、どこが、どうちがうの?
近代医学の考えでは、インフルエンザウィルスによる呼吸器感染症です。したがって、他のウィルスによるカゼとは違うとされます。しかし、暮らしの感覚からすれば、「ひどいカゼ」とか「こじれたカゼ」といった感じでしょう。普通のカゼと同じことも少なくありません。確かに広く流行する点が特徴ですが、それも暮らしの感覚からすれば「はやりカゼ」といったところ。あんまりインフルエンザだけを特別視して、大騒ぎするのはどうかと思います。
インフルエンザの原因は、なんですか?
インフルエンザウィルスの感染が直接の原因です。しかし、過去に同じウィルスに感染していて十分な免疫が保たれていれば、発病はしないか、しても極めて軽くすみます。また、免疫がなくても、体力が十分にある人は、普通のかぜと区別できないくらい軽くすむことがほとんどです。
インフルエンザはすぐうつるもの?家族全員うつってしまう?
感染性はかなり強く、家族や学校や勤め先や乗り物などでうつされることがよくあります。家族が総倒れになることも珍しくありません。感染を受けてから発病までの期間は1−5日、いちばん多いのは2日ぐらい。
インフルエンザのウィルスには色んな型があって、毎年変わると聞きましたが、どんな型があって、どのように変化するの?
現在のところ、A型とB型とC型の3っが知られていますが、C型は流行することはほとんどないので問題にしなくてよいでしょう。問題のA型とB型には、「亜型」と呼ばれる変異種が常に多様に出現します。それぞれのウィルスの表面のHスパイクとNスパイクという感染の仕掛けとなる突起物がしょっちゅう小さな変化を起こすためです。さらに、A型では、HスパイクとNスパイクが大きく変化して、「新型」といわれるウィルスが出現することが、20ー30年くらいの間隔で起きるといわれています。
今年の新型のインフルエンザは何種類くらいあるものなの?
2003年10月末現在、「新型」の出現は認められていません。前項で述べた亜型が数種類認められているだけです。
一度かかったら同じ型のインフルエンザにはかからないって本当?
全く同じ型のウィルスによるインフルエンザなら、まず2度とはかからないでしょう。ただ、かかってから長年たっていて、ひどく疲れたり、高齢で体力が落ちたりすれば、かかることはありえるでしょう。