--- 検査と特効薬について ---

Qは質問、Aは回答です。
回答は、署名付き以外は、全て、小児科医・毛利子来が、自分の考えに基づいて、書いたものです。
ですから、絶対視しないで、他の考え方も参考にしながら、最終的には、ご自分で判断してくださることを望みます。


インフルエンザかどうかを簡単に診断できる検査法ができたと聞きますが、どんなものですか。
「迅速診断キット」といわれるノドや鼻の粘液を拭い取って採取し調べる方法で、最近よく使われているようです。ですが、子どもに苦痛を与えるし、発病してからの経過時間とか採取の仕方で結果が異なってくるし、だいいち偽陽性がけっこうあるので、過信はしないほうがよいと思います。 特にインフルエンザワクチンを接種した後だと、本当のインフルエンザでも「陰性」に出ることがあることは知っておいたほうがよいでしょう。

インフルエンザの特効薬があると勧められますが、飲んだほうがよいでしょうか。
「特効薬」というほど効き目があるとは思えません。 だいいち、発病してから48時間以内に使用しないと効かないのです。 普通「カゼをひいたかな」と思ってから2〜3日は様子をみて辛ければ医者にかかるので、 48時間を過ぎていることが多いだろうからです。
それに、最も使われだした薬剤の「タミフル」には以下の見過ごせない問題が指摘さ れています。
その1、日本では使いすぎ。なにしろ全世界の使用量の70%を日本だけで消費している。
その2、インフルエンザにはタミフルが効くタイプと効かないタイプがあるのに、その違いを検査キットでは見分けられない。
その3、タミフルが効いた場合、そのインフルエンザウィルスの型に対する免疫が十分に出来ない恐れを指摘する向きがある。
その4、全体としてタミフルの使用があまりに増えると、インフルエンザウィルスに耐性を生じはしまいかとの懸念も拭えない。